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こだわりのスタイル


■ 頑固な家族に育てられ

 私はおじいちゃんおばちゃんっ子である。子供の頃、祖父母がいつも家にいて遊んでもらった。祖父は明治生まれの戦争経験者で、実に頑固だった。大工ではないが、ノミを研ぐのが好きで器用だった。家の包丁は毎回研いで使っていた。祖母は祖父が亡くなった後に、頑固なことがわかった。祖父が生きている間は我慢していたのだ。 父は婿養子だったが、これまた頑固だった。しかし祖父には我慢していて時々爆発した。言い方をかえると、屁理屈をいうこだわり者だった。そんな中で母だけが柔軟性を持っていた。私はと言うと、融通の利く人間だと思っていたが、友人からは頑固だと言われた。また大人になった現在でもどちらかと言えば頑固おやじと思われている。(自分ではまだそんな年ではないと思っているが)

■ 頑固からこだわりへ

 自分では頑固だと言われる理由がわからない。仕事でも施主の希望を最大限に聞き入れる努力をし、無理難題に応える。職人にはやりやすい方法を一緒になって考える。それでも、施主からも職人からも頑固だと言われる。その言葉、言い換えると「こだわり」ではないかと思う。私は子供の頃から何かに熱中すると、とことん突き詰めるタイプだった。素人なんだからこのくらいでいいだろうという妥協が許せない。建築家というプロを目指してから、何に対してもプロ意識が高まった。こだわることの楽しさを知ってしまった。 社会に対して柔軟な生き方を求められている時代であるが、自分自身へのこだわりは大切にしたい。そしてこだわりこそが、個性を生み出す原動力となる。

■ こだわりからオンリーワンへ

 建築家に家づくりを頼もうと考える施主は、もともとこだわりを持っている。ではこだわりがない人は建築家に頼んではいけないのかと言うと、そうでもない。 なぜなら日本人は世界の中でも有数のこだわり民族である。食べ物、身の回りの品、材質、どれをとっても追求するのが好きだ。四季という繊細な環境の中で育ったDNAがそうさせているのではないか。本人が気がついていなくても、家づくりをしていく過程で自身のこだわりに気がつく。こだわりの精神を誰でも持っていることを忘れてはいけない。 日々生きていく中で、納得する人生を歩みたいと感じ、思い悩み努力している事と思う。スタイルとは自分自身であり、家づくりは自分自身を表す鏡となります。こだわりの追及がオンリーワンとなって現れることでしょう。