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注文住宅作品03番


一文字瓦を使った大屋根の家


 施主は子供の頃からの友人。小、中、高校時代と何十回も遊びに行った家である。知り尽くした土地で、たびたび夕食をご馳走になり、ご両親とも旧知の仲である。まるで家族のように接してきた、縁のある家の設計を依頼される事になるとは、うれしいかぎりだ。実は最初は増改築案と、新築案の二つで進んだ。数ヶ月のスケッチの後、増築を繰り返していたので、その先、また手を入れないとならないなら、思い切って新築にしようとなった。
 決め手になったのは、大屋根だった。増築ではどうしてもつないだ形になり、屋根がすっきりしない。父親の希望は屋根が瓦で、堂々とした佇まい。若い世代に配慮し、すっきりとした一文字瓦を使い大屋根の割に全体を軽く見せる事に注意した。内部は、和風を強調しながらも現在の洋風な生活様式に違和感なく入り込めるように和洋の境なく統一したデザインを心がけた。構造的には上り梁を多用し、小屋裏空間をできる限り納戸などに有効に利用できるように設計している。
 当時、普及しだしたプレカットを採用。上り梁を採用したことで、プレカットを始めたばかりの材木やと3ヶ月に及ぶ打合せと試行錯誤の結果、ようやく上棟を迎える。この時の経験が大きく、現在当たり前となった、プレカットには考え深いものがある。

DATA カタログ

 F邸 静岡・富士市

竣工 1996年10月

構造/木造在来工法 地上2階建

家族構成/夫婦+両親+子供3人

敷地面積/1010.94u(305.81坪)

延床面積/178.41u(53.97坪)
  1階/113.97u(34.48坪)
  2階/64.44u(19.49坪)

用途地域/住居地域

建ぺい率/60%
 容積率/200%

工事施工/大石建築
床暖房工事/協和熱学工業







02 高齢夫婦のための階高2.2メートルの家